「プラスチック資源循環促進法」とは?ハンガーはリサイクルできる?

コラム

「プラスチック資源循環促進法」により、2022年の4月からプラスチックハンガーの扱いも変わることをご存じでしょうか?

これは、環境保護を目的とした、プラスチックの消費の削減やリサイクルを行う動きによるものです。

そこでこちらの記事では、プラスチック資源循環促進法の概要や、リサイクルの面でみたときのプラスチックハンガーの特徴を紹介します。

アパレルショップやクリーニング店など、ハンガーを業務上で使用される業種のみなさまは、ぜひご一読ください。

プラスチック資源循環促進法とは?

「プラスチック資源循環促進法」は、できるだけプラスチックの資源を循環させることで、プラスチックの消費を抑えることを目的としている法律です。

2020年の7月に始まったレジ袋の有料化も、同様の目的により開始された施策です。

この法律が実際に施行されるのは、2022年の4月になる予定です。

 

対象の事業者や品目

プラスチック資源循環促進法では、具体的には以下のプラスチック製の品目を年間5トン以上消費している事業者が対象になります。

対象の品目

  • ・フォーク、スプーン、ナイフ
  • ・マドラー
  • ・ストロー
  • ・ヘアブラシ、櫛
  • ・かみそり
  • ・シャワーキャップ
  • ・歯ブラシ
  • ・ハンガー
  • ・衣類カバー

 

事業者に対し具体的に求められている内容

対象の事業者には、上記で紹介した品目の使用量の削減のための目標を定めたうえで、各自対策を行うことが求められています

たとえば、ハンガーを扱っているクリーニング店であれば、以下のような対策が考えられます。

クリーニング店がプラスチックハンガーの消費削減のために行える対策

  • ・ハンガーの有料化
  • ・利用者にハンガーを受け取るかどうか確認を行い、必要な場合のみ提供する
  • ・利用者からハンガーの回収を行い、回収したハンガーを再利用する
  • ・別の素材のハンガーに入れ替える
  • ・プラスチックの使用量が少ないハンガーを導入する
  • ・リサイクルを行っている製造業者と提携する

参考:プラスチック資源循環促進法の削減対象品目にプラスチックハンガー・ポリ包装が指定 令和4年4月施行にむけ業界内で協議

上記の内容からプラスアルファで、利用者がハンガーの提供を断った場合や返却をしてくれた場合に、ポイントの付与などを行うという方法もあります。

こうすることで、利用者にとってもプラスチックハンガーの消費を押さえるメリットにつながり、積極的に協力してもらえる可能性があります。

エコの面でみたときのプラスチックハンガーの特徴

プラスチック資源循環促進法をみると、プラスチック自体が悪であるかのように感じられるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

クリーニング店でよく使われる針金製のものと比較すると、丈夫なため衣服が型崩れしにくいというメリットがあります。

また、ハンガー自体も比較的長持ちするため、利用者から返却されたものも洗浄すれば長期間再利用することも可能です。

万が一、再利用できないほどに傷みが目立つ場合も、リサイクルができます。

傷んだハンガーを提携先のハンガー提供業者に渡して、溶かしてリサイクルしてもらうことで、資源を余計に消費することなく新しいハンガーを作れるようになります。

このように、プラスチックハンガーは適切に再利用やリサイクルを行っていけば、長期的な目でみるとメリットも多くあります。

逆に、まだ再利用やリサイクルができるにもかかわらず、プラスチックハンガーをすべて処分して針金など別の素材のものに入れ替えると、かえってコストがかかってしまう可能性もあります。

使用そのものを中止することではなく、環境に配慮したうえで適切に使っていくことが大切なのです。

プラスチックハンガーのメリットやデメリットを詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
プラスチックハンガーのメリットとデメリット

再利用やリサイクルを適切に行い、プラスチックハンガーを長く使っていこう

いかがでしたか?

プラスチック資源循環促進法の内容を踏まえて、ハンガーの今後の適切な扱い方などについて紹介してきました。

この法律では、プラスチックハンガーの消費量の削減が求められていますが、プラスチックが必ずしも悪ではないということは覚えておきましょう。

針金製のものと比べても丈夫で長持ちしやすいですし、適切に再利用やリサイクルを行っていくことで、より長く使っていくことができます。

 

東京ハンガーでは、事業者のみなさまを対象に、業務用ハンガーを取り扱っております。

弊社ではリサイクル事業も行っておりますので、今後のプラスチックハンガーの扱いについて改善を行いたいとお考えの事業者様はぜひご相談ください。

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